SOMPO美術館「絵画のゆくえ 2022」

庄司朝美の絵を観にいった。

彼女の絵の、アクリル板が生み出す平面的な立体感は、ある種神話的な時間の経過を示していると同時に、曖昧さをたもったぼやけた輪郭を表現する手段でもある、なと思った。

圧縮された時間の流れがうすい箱のなかに永遠に綴じ込められているように。時間とともに、私たちの輪郭はぼやけてとけていく。