会社の食堂が値上げしてから、お弁当を自炊するようになった。

節約というだけでなく(作る時間のことを考えると、もはや大した節約にはなっていない)、自分のなかで職場から逃れるための、ある種の抵抗活動になっている。

深夜に食事を作って準備する、ということは、そのこと自体意味があるような気がしてる。 

生きるということのひとつは、じぶんで料理をするということなのだと感じている。

メールを見返していて、大学院をでるときに教授からいただいたメールを読んだ。

とても的確で、優しいメールをもらっていたんだな、と今さら気づく。

今の感覚ではありえないほど無礼で幼稚な子供のような教え子だったと思う。

同時に、このような恩師をこれから先得られるだろうか、と思う。少なくとも会社で得られる気はしていない。(会社はほとんど実利、損得、圧倒的な上下・支配関係で動いている。)

一度、横浜の朝日カルチャースクールの絵画教室に通った。そこの先生はとても懐の深い方で、若いのは僕くらいで、ずいぶん優しくしてもらったのだが、そのとき僕は今の彼女と出会って土日に時間がなくなったのもあって、すぐに通うのを止めてしまった。

少しずつ大切なものを手離してしまっていた。

メールには、このようにあった。

*

小さくまとまりすぎない様に心がけてください。それは、時に〇〇君には受け入れがたい価値観の受け入れも含むと思います。猥雑な社会は、それはそれで興味深く、楽しいものです。
なお、同時に『本当にヤバイ』と思った時は、サボったり、逃げる事も忘れない様にしてもらえると良いかと思います。真面目なだけに、そこで自分を追い込んでしまわない様に。それが心配事ではあります。

今年で28だが、いまだに大人になりきれない。子供のころの記憶がすぐ最近のようにおもったりもする。アスファルトを自転車をこいで、どこだかわからない広い道路のうえでGBAで遊んだ。ディエルマスターズで遊んだ。お菓子をためこんで、少しずつ食べた。日差し、自然の香り、アスファルト、自転車。部屋で本を読むのもすきだった。また、部屋で兄と一緒にビー玉やペットボトルのキャップを転がして遊んだ。図書館で借りた本を広げて、一つづつ読んだ。母親に連れられていった科学体験で、スライムを作った。緑色のスライムをペットボトルにいれて持って帰った。別の思い出。母親が小学校まできてくれて、一緒に僕のつくった泥団子を隠す場所をさがしてくれたことがとても嬉しかった。

*

 

土曜日。

今週は3連休なのだけど、気づいたらもう土曜日も終わる。母から3連休はどこかへいくの?というLINEが届いたけれど、今日はなんだか疲れてずっと寝ていた。

昨日は彼女と銀座へいった。

銀座は人が多くて、雨だったというのもあり、なんだか疲れた。Uniqlo:Cの新作をみた後、連絡通路をわたってDSMGをみた。Our Legacyはやっぱりすごくよかった。店員さんがいかにもOur Legacyといった感じのショートでかっこいい外国人で、憧れた。

Supremeのデニムが24000円だったので、思っていたよりかなり安く、欲しくなったのだけど、彼女にいらないよと諭された。

木村屋のあんぱんを初めて買って食べた。

蔦屋書店(彼女はあしや書店だと思っていた)で本をみた。Wolfgang Tillmansの写真集がたくさん置いていた。