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ずっと一緒にいた女の子にお別れされて、

そのままずっとすきだった人に全部を話した。

だれかに話したとき、僕は彼女と付き合ったことになると思っていた。

だからそのとき、僕ははじめて彼女と付き合ったことになったと思った。

それでよかったと思った。

僕はあんなに愛しい子の好意を、嘘をついてもらっていたのだから、最後にほんとうにしないとと思った。

*

全然上手に話せなくて、それでもずっとすきだった人は最後まできいてくれて、電話もきらないでいてくれた。

僕はその人もだれかと恋愛関係をむすんでいたことを知る。

僕はどうしても彼女と一緒にいたかったこと、いろんな細やかなことを彼女と発見したかったこと、を、思いだす。

ささやかな諦めと赦しの感覚は一瞬だけ、僕をとおりすぎて行く。

いや、ぼくは彼女をゆるせないだろう。

*

気づくと彼女はブロックを解いていてくれて、僕はメールを書いた。

彼女の愛しさにようやく気づいていたこと。彼女の笑顔、ピュア、100エーカーの森。

忘れてしまいたくないものについて。

*

僕はこの愛着を手離すことができず、きっとずっと彼女といることになるだろうと思う。

心の底にあった倦怠感が消えて、ぼくは彼女にやっと気づいた。

やっと彼女をちゃんとすきになれた気がした。

昨日同じベッドにもぐりこんだ時、彼女はいつもの冗談めいた調子でこういった。

「１００エーカーの森へようこそ。」