長期休暇をとって実家に帰省した。

年末に実家ですごした時間がよくって、しばらく実家ですごすことはよい考えのように思えた。

しかし、今週末は元町でチャーミングセールがあるし、kudosのポップアップがあり欲しかったバッグ(グレーのボディバッグ)も販売されるみたいだしで、向こうにいたほうがよかったんじゃないかと少し思う。

いや、こういう、イベントにつぐイベントにひきづり回されるのが都会で、そこから逃避するために帰省したのだった。
(しかし、kudosのグレーのボディバッグはほんとうに欲しい。)

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ハイブランドのコレクションを眺めるのはほんとうに楽しい。

すごくたのしみにしていたDaniel LeeのBurberryでのファーストシーズン。

事前のショートビデオから、ショーに至る世界観は完璧にクールだったと思う。つまり、ロンドンのクールさとは、アンダーグラウンドのクラブシーンであり、雨であり、夜であり、霧であり、池であり。

一方で、肝心のコレクションは、思っていたほどの良さはなくて少しがっかりした。がっかりが信じきれずに、何度もコレクションを見直したが、やはり、すばらしく良い、とは言えない。でも、バッグとかすこしかっこよいかな、、。

彼がBottega Venetaからひきづりおろされたとき、嬉々として彼をバッシングしていた(なんならBottegaでの功績は彼の実力ではないとさえ言うかのように)人々の醜さを忘れない。今のBottegaの退屈さをみると、彼のブランディングの魅力は疑うべくもない。

そこにあったのはヴァージルともデムナともカニエとも異質な、しかし同時にヒップホップ的なラグジュアリーを体現した第3軸とでもいうべき存在だったと思う。彼らよりもっとずっと捉えにくくて、得体のしれないクールさだった。

そもそもBottega Venetaという名前自体、自分には馴染みがない変な名前で、それがアルカの写真にそえて大々的にうつされているキャンペーン写真は、まさしくアルカ的オルタナティヴを体現しているようだった。

しかし今のBottegaは、そんな魔法もとけてしまい、あぁ、昔からあったようなオジサンブランドね、という感覚にすんなりもどってしまった。