先週の土曜日、Desperate Livingという古着屋さんで買ったお気に入りのTシャツをきてクラブにいった。

いつもは行かないような怖そうなイベントだったのだけど、4年くらい前からずっとすきなアーティストの久しぶりのライブだったから、勇気を出して行った。クラブの入り口で2回Uターンして、3度目、街が暗くなってきたころ、ようやく入れた。

クラブは、まさにイメージしてた(憧れていた)東京のクラブといった感じ。かっこいい大人がそれぞれのノリ方をしていて、アングラな空気が漂っていた。

そこで、なるべく目立たないように、イベントをみていた。

急に、さっきまで誰より激しく踊っていたスキンヘッドの男性が、僕を指差した。とっさに「すみません」といったが、改めてTシャツを指差し、グッドサインをした。Tシャツをほめてくれたみたいだった。

すごく嬉しかった。何度かクラブに一人でいったけど、誰かに話しかけられたのははじめてだった。そこにいるのが許された気がした。

*

家にかえって、Tシャツに書かれていた呪文のような赤字をなんとか推測して、検索した。

呪文のような赤字

BLASPhEMp?

BLASM,FMp?

... ! 
BLASPhEMy !

それは、メタルバンドの名前だった。

*

僕はそんなことも知らずに着ていて、スキンヘッドの男性にほめられたのはずるをしたみたいで、恥ずかしくなった。

メタルを知りたいと思った。

だから、今日から毎日メタルを聴こうと思う。その感想を書いていく。