最近。
たくさん映画をみた。彼女と4連休からずっと自分の家で過ごしていたら、けんかばかりして、しばらくうちには来ないことになった。norn shieldを買ったら楽しくて、楽曲制作の趣味が1年ぶりくらいに、また楽しくなっている。
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映画の感想、
『エゴイスト』
彼女は随分気に入ったようで、原作小説を買って読んでいた。みた映画の本なら、情景が浮かんで読みやすいらしい。
鈴木亮平の髪型ファッション、キャラクターがとても印象的。あの肉体に角っとした潔い角刈りは非常にファッショナブルに思えた。また、高級な虎柄のガウンを着て歌い出す場面もよかった。
画的に良い部分はたくさんあったし、シャープな作りで好感をもった。ただ、全体として恋愛描写をこんなふうに描く(ほとんどなぜ恋におちたか描かれず、肉体描写からはじまる)のは、どうなのかと思った。原作もそうだったが。
『アントマン&ワスプ:クアントマニア』
エンドゲーム以降、いやドラマシリーズが始まって以降、マーベルのありがたさが薄れ、前ほどの興味も失ってきていたが、映画感でみたcmで、スパイダーマンに間違われるギャグで一気にアントマンをすきだったことを思い出し、みた。
結果として、とても面白かった!!!
ほとんどリック&モーティだった。テレパシーで相手の考えていることを読み取るキャラ、穴に執着するゼリーのキャラ、拷問したがるエネルギー集合体みたいなキャラなど、脇役のくだらないギャグセンス、世界観のとっぴな広げ方、ラスボスのマルチバース設定、何をとってもリック&モーティのセンスを感じて、大変たのしくみた。カーンは、リック帝国の元ネタのような存在なのだと後から調べて知ったが、エンドロール後のくだりはあまりにリック&モーティすぎて笑ってしまった。
彼女も大変たのしんでくれて、こういう映画はやっぱり彼女とみたいと思った。
『ボーンズ アンド オール』
ルカ・グァダニーノ最新作。しかし、満を時してティモシーシャラメと組んだにしてはあっさりすぎるくらいストーリーは普通のヤングアダルト映画だった。
みどころは、ルカ・グァダニーノ一流の映像的センス、ファッション的センス、ホラー的センスなどなどで、大変上質にまとまっていること。
ちょっとおしゃれなセンスをもった中高生なら夢中になっていたかも。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
この映画をみにブルク13に行った日に、映画館でLEXをみた!!!
あ、LEX?LEXじゃない?と小声でいっていると、振り返ってハンドサインを送ってくれて、大興奮してわーーーーーと大声をだしてしまった。はずかしすぎる。自分はこういう時頭が真っ白になってまともに振る舞えない人間なんだと思い知った。LEXはいいやつすぎる。かっこいいな。
そのうれしさに興奮しすぎて、映画にあまり集中できなかったけど、面白かった。マーベルよりもマルチバースの扱いが(映画一本で完結している分)好感をもてる。少林サッカーをはじめてみたときのような奇想天外な楽しさを感じた。
彼女が後から「ほんとは何の映画なの?」と聞いてきたくらい、明らかに象徴としての物語で、家族のままならなさと、それでも向き合うことについての物語で、今の(家族の関係すらあっさり切り取りできるもの、むしろそうすべきだと思い込んでる人の多い)時代において、とても好感をもてる態度だと感じた。
『零落』
キャストもストーリーも、猫まででてきて、ヴィレバン映画要素てんこ盛りで、こういうのも一種のエクスプロイテーション映画だなぁ、そして監督は竹中直人?と思っていたら、竹中直人は昔つげ義春原作の映画をとったくらい漫画好きで、映画監督経験もあるようで。むしろヴィレヴァン映画の源流?だったのかも。
原作は浅野いにおで、自分はこの人の態度価値観全部が大嫌い・無理だと思った。ていうか今の時代に売れる漫画=媚びた漫画、売れない漫画=媚びない漫画という対立構造って。。幼稚すぎ、、。そしていちいち可愛い女の子になぐさめてもらうのね。一方で仕事関係の女性は嫌なやつばっかなのね。ため息がでるほど古臭い。ださいし、キモい。
しかし竹中直人は原作をそのまま映画にしたという点で、とても良い仕事をしたと思う。浅野いにおの気持ち悪さが素直にちゃんと映像になっていた。映像としてのセンスがなければ、途中でみるのをやめたいくらいだった。
また、舞台として今住んでいるところの近くがロケ地になっていて、その意味でみるのは少し楽しめた。
『Winny』
Winnyをつかったことはないけど、当時父親から絶対につかうなと念押しされたくらいには、田舎までその悪名?は届いていた。
しかし今になってみると、独特のバッシングのされ方だったと思う。
東出くんの演技がとても良く、それとトピックの面白さのために最後まで観れた。映画としては、、『ソーシャルネットワーク』に影響をうけたという割には、日本ドラマのようなドメスティックであかぬけない演出が多かったように思う。ただ、法廷で金子勇が自身のプログラムを紹介し、いじる場面はとても美しかった。そこは完全に成功していて、それだけで価値のある映画だったと思う。あと秋田弁護士の描写も面白かった。
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最近はみたい映画がつぎつぎ公開されて、大変だけど嬉しい。